1-4. ローカルネットワークを起動する
ビルドしたxrpldを使って、自分のマシン上でXRPLネットワークを動かしてみましょう。ローカルネットワークでは自由に実験できるため、学習に最適です。
スタンドアロンモードとは
Section titled “スタンドアロンモードとは”xrpldには2つの起動モードがあります:
| モード | 説明 | 用途 |
|---|---|---|
| スタンドアロンモード | 1台でコンセンサスなしに動作 | 開発・テスト向け |
| ネットワークモード | 他のノードと接続して動作 | 本番・テストネット接続 |
学習目的ではスタンドアロンモードが便利です。コンセンサスを待たずに任意のタイミングでLedgerを進められます。起動方法の詳細は xrpl.org の Stand-Alone Mode も参照してください。
設定ファイルの準備
Section titled “設定ファイルの準備”xrpld は起動時に設定ファイルを読み込みます。ファイル名は xrpld.cfg です(--conf でパスを指定すれば任意の名前でも構いません)。
次のコマンドで、学習用の最小設定を xrpld-test/localnet/xrpld.cfg に作成します。ここではクローンした作業ディレクトリ名を xrpld-test としていますが、実際の名前は自分の環境に合わせて読み替えてください。
# xrpld-test/.build からmkdir -p ../localnet/dbcat > ../localnet/xrpld.cfg << 'EOF'[server]port_rpc_admin_local
[port_rpc_admin_local]port = 5005ip = 127.0.0.1admin = 127.0.0.1protocol = http
[node_size]small
[node_db]type=NuDBpath=db/nudb
[database_path]db
[debug_logfile]debug.log
[sntp_servers]time.windows.comtime.apple.comtime.nist.govpool.ntp.org
[rpc_startup]{ "command": "log_level", "severity": "warning" }
[ssl_verify]0EOFssl_verify = 0 は開発・ローカル向けの設定です。公式サンプル(cfg/xrpld-example.cfg)のデフォルトは 1 です。
スタンドアロンモードで起動
Section titled “スタンドアロンモードで起動”./xrpld --conf ../localnet/xrpld.cfg --standaloneDB が空の状態で初回起動すると、genesis ledger が作成されます。新規 genesis を明示したい場合は、公式手順どおり --start を付けてもかまいません。
./xrpld --conf ../localnet/xrpld.cfg --standalone --start起動すると以下のようなログが表示されます:
Loading: "../localnet/xrpld.cfg"2026-May-31 09:56:54.512425 UTC JobQueue:NFO Using 1 threads2026-May-31 09:56:54.518771 UTC Application:NFO Process starting: xrpld-3.2.0-rc2+...DEBUG...2026-May-31 09:56:54.650492 UTC Application:WRN Running in standalone mode2026-May-31 09:56:54.650506 UTC NetworkOPs:NFO STATE->fullログフォーマットは 日時 UTC コンポーネント:レベル メッセージ です。レベルの略称は NFO(info)・DBG(debug)・WRN(warn)・FTL(fatal)です。
NetworkOPs:NFO STATE->full が表示されれば起動完了です。
RPCでノードに接続する
Section titled “RPCでノードに接続する”別のターミナルで、xrpldのRPCを使ってノードの状態を確認します:
./xrpld --conf ../localnet/xrpld.cfg server_info以下のようなJSON応答が返ってきます:
{ "result" : { "info" : { "build_version" : "3.2.0-rc2+...", "complete_ledgers" : "2-3", "server_state" : "full", ... }, "status" : "success" }}Ledgerを進める
Section titled “Ledgerを進める”スタンドアロンモードでは、手動でLedgerを進めることができます:
# Ledgerを1つ進める./xrpld --conf ../localnet/xrpld.cfg ledger_accept{ "result" : { "ledger_current_index" : 3, "status" : "success" }}ledger_current_index が増えていれば成功です。
テストアカウントへの送金を試す
Section titled “テストアカウントへの送金を試す”スタンドアロンモードの genesis ledger には、公式ドキュメントと同じジェネシスアカウントが用意されています。
ジェネシスアカウントの確認
Section titled “ジェネシスアカウントの確認”ジェネシスアカウントのシードは snoPBrXtMeMyMHUVTgbuqAfg1SUTb です(Start a New Genesis Ledger in Stand-Alone Mode 参照)。
# アカウント情報を確認./xrpld --conf ../localnet/xrpld.cfg account_info rHb9CJAWyB4rj91VRWn96DkukG4bwdtyThtail -f ../localnet/debug.logログレベルは設定で変更できます:
./xrpld --conf ../localnet/xrpld.cfg log_level debug Applicationノードを停止する
Section titled “ノードを停止する”./xrpld --conf ../localnet/xrpld.cfg stopまたは、起動しているターミナルで Ctrl+C を押します。
次のステップ
Section titled “次のステップ”ローカルでxrpldが動くようになりました。次はソースコードの構造を理解します。