ユーザー間のトークンの送金3 | JavaScriptでのXRPL開発初段編
それでは最後にもう一度、アリスからボブへDOJ
トークンを送信してみましょう。
前提
このガイドでは、以下の登場人物が登場する設定で進行します。
- チャーリー(トークン発行者)
- アリス(トークン受領者1)※1000 DOJ を保有中
- ボブ(トークン受領者2)
スクリプトを作成
以下は、アリスからボブへトークンを送付するスクリプトです。
-
プロジェクトディレクトリに作成済みの
payment_token_ab.js
を再度、使用します。 -
以下のようなコードになっていることを確認してください。
alice_wallet_secret_here
には、テストネットのアリスのシークレットキーを入力してください。bob_wallet_address_here
には、テストネットのボブのアドレスを入力してください。charlie_wallet_address_here
には、テストネットのチャーリーのアドレスを入力してください。
スクリプトの実行
-
コマンドラインで以下のコマンドを実行して、スクリプトを実行します。
-
コンソールの結果を確認します。
ついに、アリスからボブへの
DOJ
トークンの送付が成功しました。実際のコンソールに表示されたハッシュ値やアリスのアドレスなどを用いて、テストネット版のエクスプローラーで確認してみましょう。
さいごに
「初段」編では、トラストライン機能に関連したスクリプトや概念や仕様について紹介しました。
このガイドの冒頭で記述した「Rippleプロトコル
を理解する内容」という意味をご理解いただけたのではないでしょうか。
実際に開発していくには、コンソールに表示されたフィールド
やフラグ
などをある程度理解していく必要がありますので、後学のためにあえて複雑に紹介させていただきました。
XRPLでは、ネイティブトークンのXRP
をやり取りするだけでなく、信用に基づいたトークンの仕組みがプロトコル機能として提供されていることが大きな魅力です。
IOU
やRippling
など、細かな部分についてはこのガイド内では概要のみ記載しておりますので、もっと知りたいかたは公式ドキュメントや、有識者の方の記事をぜひ参考にしてみてください。