アカウント情報を確認する | JavaScriptでのXRPL開発初段編
先ほどの章で、アリスはチャーリーが発行体のトークンに対し、トラストラインをセットしました。
この章で、トラストラインがセットできているか確認することを目的に、rippled
のパブリックメソッド
を合わせて覚えてみましょう!
アカウント情報を取得するには、rippled
のパブリックメソッド
であるアカウントメソッド
を使用します。
前提
このガイドは、以下の登場人物が登場する設定で進行しています。
- チャーリー(トークン発行者)
- アリス(トークン受領者)
スクリプトを作成
アカウントが送金または受領できる通貨のリストを確認するため、account_currenciesコマンドを使用します。
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プロジェクトディレクトリに
check_account_currencies.js
という新しいファイルを作成します。 -
以下のコードを
check_account_currencies.js
に貼り付けます。今回は再利用できるメソッドとして作成しています。
checkAccountCurrencies()
は引数のaccountAddress
に渡されたアドレスを元に情報を取得するメソッドです。charlie_wallet_address_here
には、テストネットのチャーリーのアドレスを入力してください。alice_wallet_address_here
には、テストネットのアリスのアドレスを入力してください。
スクリプトの実行
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コマンドラインで以下のコマンドを実行して、スクリプトを実行します。
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成功すれば、コンソールに以下が表示されます。
DOJ
トークンの発行者であるチャーリーのアカウント情報の、send_currencies
にDOJ
トークンが含まれており、アリスのアカウント情報でも、receive_currencies
の配列にDOJ
トークンが受領できる状態であることも確認できました。このように、XRPLではウォレットごとのアカウント情報(状態)を保持しており、それらを元に厳密に検証・取引が行われています。
ledger_index、ledger_hashとは?
上記のコンソール・ログにledger_hash
が表示されたと思いますが、これはユニークなレジャー(台帳)のハッシュ値です。
このサンプルでは441812
番目に検証されたレジャーからデータを取得したということになります。
実際に、テストネットで441812
番目に検証されたレジャーを確認してみましょう。
このレジャー(441812
)のレジャーハッシュ値はD05315702B8617B192FB1666BF05F588A457C30D0F493C4FA802BAABDE34209E
となっており、上記のコンソール・ログと一致していることを確認できます。
コードなどの技術的な部分だけでなく、XRPLの全体像を理解していくにはこのように、目視で一つ一つ意味を確認・理解していくことが重要となります。
また、XRPL Explorerはテストネット版も提供しており、開発に必要なツールの一つなのでブックマークしておきましょう。