XRPを送金してみよう | JavaScript入門編
スクリプトを作成
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プロジェクトディレクトリに
send_xrp.js
という新しいファイルを作成します。 -
以下のコードを
send_xrp.js
に貼り付けます。your_wallet_seed_here
には、テストネットの送信元アドレスのシークレットキーを入力してください。recipient_address_here
には、テストネットの送信先アドレスを入力してください。
スクリプトの実行
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コマンドラインで以下のコマンドを実行して、スクリプトを実行します。
成功すれば、コンソールに以下が表示されます。
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表示されたhash値
1E33DACD3868BE78F67B89D4A68914E139CBAB17078A15BE2210FBA2D952F30D
をテストネットのエクスプローラにて検索してみます。すると…
UNFUNDED PAYMENT
という表示がされていますが、これは送信に失敗している状態となります。実は、コンソールに表示された
TransactionResult
フィールドの値を元に、結果を確認することができます!上記でTransactionResult: 'tecUNFUNDED_PAYMENT'
と表示されていることを確認してください。このトランザクションを送信したアドレスはFaucetツールで100XRP発行されていますが、実際に使用できる残高は準備金として10XRPを除いた金額(約90XRP)となります。また送信時に手数料を支払う必要があるため、90XRPの送金でも失敗する可能性があるということを覚えておいてください。このようにトランザクションは厳密に検証されています。
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次に
send_xrp.js
のソースをconst amount = '50';
と変更してから、node send_xrp.js
コマンドを実行してみてください。今度は、
TransactionResult: 'tesSUCCESS'
とレスポンスが返ってきており、送金が成功していることを確認できました。
さいごに
クライアントライブラリであるxrpl.js
を利用することで、XRPの送金を簡単に行えることがわかっていただいたかと思います。
基本的にはトランザクションを送る方法はその他も同様で、TransactionType: 'Payment'
と指定している箇所を別のTransactionType
であるTrustSet
に変更することで、トラストラインの実装が可能です。
このように一般的なWeb開発者や初心者でも簡単にパブリック・ブロックチェーンを利用できることが、XRPLのエコシステムの強みであると思います。