ペイメントチャネルの残高を請求する | JavaScriptでのXRPL開発 四段編
この章では、作成したペイメントチャネルの残高から資金を請求する方法について紹介します。
前提
ボブはアリスに対し、以下の事項を行なっている前提となります。
- 事前にチャネルを作成し
10 XRP
をデポジット済みです。 - 事前に合計
1 XRP
分のオフレジャー取引を完了済みです。
スクリプトの作成
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プロジェクトディレクトリに
claimPaymentChannel.js
という新しいファイルを作成します。 -
以下のコードを
claimPaymentChannel.js
に貼り付けます。このコードは、指定されたチャネルID、支払い量、署名に対して取引を請求するサンプルコードです。
スクリプトの実行
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コマンドラインで以下のコマンドを実行して、スクリプトを実行します。
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成功すれば、コンソールに以下が表示されます。
アリスから指定されたチャネルIDに対して、請求が確定されました。
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もう一度、同様の請求を行った場合は、当然ながら失敗します。
まとめ
この時点で以下の残高になっていれば、成功していると言えるでしょう。
- アリス: 100.999988 XRP
- ボブ: 89.999988 XRP
アリスとボブのアドレスを、テストネット用のエクスプローラにて確認してみましょう。
- アリスはボブの作成したペイメントチャネルに対して
1 XRP
を請求しましたが、このときトランザクション手数料を負担しているので、実際には0.999988 XRP
を受け取ったことになっています。 - ボブは事前に、
PaymentChannelCreate
トランザクションで10 XRP
をデポジットした際にデポジット分と手数料を支払っているため、残高は89.999988 XRP
になっているかと思います。
さらにトランザクションデータの中身を確認してみると、尚良いかと思います。