オファーの作成方法 | JavaScriptでのXRPL開発 二段編
はじめに
XRPL(XRP Ledger)は、ネイティブな分散型取引所(DEX)機能を提供しており、ユーザーはオファー(注文)を作成して資産を売買することができます。本記事では、XRPL上でオファーを作成する方法を解説します。
準備
ネイティブ通貨であるXRP
以外のトークンを送信する際には、通貨コードとissuer
を指定する必要があります。
XRPL上のトークンは必ず発行者が存在しますが、毎回独自に用意していると学習においては効率が悪いため、既存の発行者をあらかじめ特定し、用意しておくことで効率化を図ることができます。
通貨コードUSD
を発行済みのアドレスがテストネットでも存在していますので、今回はこちらを利用します。
スクリプトを作成
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プロジェクトディレクトリに
create_offer.js
という新しいファイルを作成します。 -
以下のコードを
create_offer.js
に貼り付けます。20 XRP
で200 USD
トークンを購入するオファーを作成してみます。- TakerGetsに自身が提供する資産、TakerPaysに受け取る資産を設定します。
スクリプトの実行
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コマンドラインで以下のコマンドを実行して、スクリプトを実行します。
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成功すれば、コンソールに以下が表示されます。
オファーの作成が成功しました。
仮にこのUSDがステーブルコインだった場合、実際には現時点(2024/05/15)で、
20 XRP
(約10ドルほど)に対して200 USD
支払って交換したいという人はいないため、注文が通る可能性は極めて低いですが、 このようにXRPLでは、ネイティブDEXに対して注文を出すことが容易に可能となっています。