オファーの確認方法 | JavaScriptでのXRPL開発 二段編
はじめに
XRPL(XRP Ledger)は、ネイティブな分散型取引所(DEX)機能を提供しており、ユーザーはオファー(注文)を作成して資産を売買することができます。本記事では、XRPL上で作成したオファーを確認する方法を解説します。
準備
先ほどの章でオファーを作成する際に使用したウォレットアドレスを用意してください。
スクリプトを作成
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プロジェクトディレクトリに
check_offers.js
という新しいファイルを作成します。 -
以下のコードを
check_offers.js
に貼り付けます。
スクリプトの実行
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コマンドラインで以下のコマンドを実行して、スクリプトを実行します。
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成功すれば、コンソールに以下が表示されます。
オファーの確認が成功しました。
実際に、このオファーを受け入れる人は
20 XRP
を受け取り、200 USD
を支払います。この章で出力した
seq
の番号は次章で使用しますので、メモしておきましょう。各フィールドの説明
- flags: オファーに関連するフラグを示します。特定の条件やオプションを設定するために使用されます。ここでは0なので、特別なフラグは設定されていません。
- quality: オファーの品質を示します。これは「支払う通貨の量」対「受け取る通貨の量」の比率です。ここでは0.00001という値が設定されており、これは1 USD = 100,000 dropsの比率になっていることを意味します。
- seq: トランザクションのシーケンス番号です。この番号はアカウントごとに一意であり、トランザクションの順序を示します。
- taker_gets: オファーを受け入れる人(Taker)が受け取る資産の量を示します。ここでは20000000 drops(20 XRP)が設定されています。XRPはdrops単位で指定されます(1 XRP = 1,000,000 drops)。
- taker_pays: オファーを受け入れる人(Taker)が支払う資産を示します。